大人っぽいスニーカーを探し続け挫折した先に閃いたビルケンシュトックのレザーシューズ達。
特に気に入っているのは、かつてフットプリンツと呼ばれた外歩きに適したしっかりとしたモデル達です。
気に入ってチャッカブーツばかりをデザイン違いで三足も揃えてしまいました。
どれもワークブーツの様な外見なのにインソールはビルケンシュトックのサンダルと一緒、しかも軽量でスニーカー以上に軽量で快適です。
ところが今ひとつなのがこのシューレースです。
ビルケンシュトック全体がそうなのですが、太くて編みがゆるいシューレースが採用されています。
素材はおそらくコットン100パーセントです。
ビルケンシュトック自体がタイトフィットを目的としておらず伸縮する柔らかい締め心地のシューレースでゴロツキのない感触を求めたためと思います。
靴の見栄えもカントリーライクなモデルが多いためその様にしたのかもしれません。
耐久性も低いし、スニーカーか子供靴の様でせっかく大人っぽいレザーシューズのデザインや風合いとマッチしません。
そこでシューレースの交換をしたのですが想像以上に良い相性でした。
ビルケンシュトック ハリス グレインレザー チャッカブーツ
ビルケンシュトックのハリスです。
ステッチダウン製法の2アイレットチャッカブーツ。
シボが強く油分のムラができやすいカジュアルなブーツです。
丈が短くてデザートブーツの様な雰囲気です。
何となく007のイメージです。
ボンドはスーツスタイル以外のほとんどの場面で丈の短いブラウンチャッカブーツを着用しています。
ジェームズディーンもお気に入りのスタイルです。
元は太くて網目のゆるいフラットシューレースが使われています。
せっかく他が本格的なブーツ仕様なのにスニーカーの様に見えてしまいます。
まずはレザーの雰囲気に合わせてワークブーツ用の丸紐を試しましたが、シューレースの厚みが浮き上がって見えてしまい違和感がありました。
かといって細い丸紐だとアイレットの間隔が空きすぎていて間抜けに見えてしまいました。
そこでレザーのシューレースに変更しました。大人っぽくかなり引き締まった印象になります。
ビルケンシュトック クックスハーフェン ヌバックレザー ワークブーツ
クックスハーフェンは完全にレッドウィングのワークブーツイメージです。
ダークオリーブのヌバックレザーにホワイトステッチとシルバーアイレット、少し盛り上がった厚みのある爪先のデザイン、ソールもレッドウィングと瓜二つのホワイトソールです。
しかし履き心地は雲泥の差で、アンライニングで柔らかいのに厚手でコシのあるレザーはフィット感良好、インソールはコルクにスエード貼り、重厚に見えるソールはスポンジソールの様でスニーカーよりも軽量でクッション性も高いです。
元々は太い丸紐が付いていました。
太すぎてシューレースが浮き上がって見えます。
このシューレースだと結び目も大きくなるのですがビルケン自体が爪先がぽってりとしたオブリークラストのため子供靴の様なバランスに見えてしまいます。
レザーシューレースにすると、ハリスとはまた違ったワークブーツ感が増した様なハードな印象です。
レザーシューレースのススメ
レザーシューレースは各社から出ております。
ワークブーツメーカーのホワイツやレッドウイングの純正品、クラブヴィンテージやペダックといったシューケアブランドのものです。
レザーの風合いや幅、厚み、がそれぞれ異なっており付けてみると印象が違います。
カットされていないレザークラフト用のものが一本単位でも購入でき、かなり安価ですがシューレースとしての使用が考慮されているか不明のため耐久性が心配です。
レザーのシューレースは伸縮性もなく結構負荷がかかりますので不意にちぎれることがあります。
私のおすすめはビルケンシュトック同様にドイツブランドのペダックのシューレースです。
私はこれを使っています。
何となくビルケンシュトックに使われているレザーと風合いが似ていてシューレース自体が馴染みます。
レッドウイングのように厚みがありすぎないことで、ハードになりすぎずワーク感も出過ぎません。
幅もビルケンシュトックのアイレット幅に一番合っている様に感じました。
レザーシュレースの弱点でもある結び心地も靴のフィット感も良好です。
色は各色出ていますが、靴よりも濃い色の方が馴染みやすいです。
オイルケアによって靴同様に風合いも変化していきますので少し明るめの色にしてナチュラル感を楽しむのも良いかもしれません。