テロワールを求めて

趣味(靴、旅、道具、バイク等)を通して自問自答し理想の自分を導き出すまでの道すがら。

コーヒー飲み比べ 【illy(イリー), KIMBO(キンボ), LAVAZZA(ラバッツァ)】

スポンサーリンク

スポンサーリンク

マキネッタ購入後、毎日エスプレッソ三昧です。

平日は朝晩、休日は朝昼晩おやつタイムと消費するのでコーヒーの消費が激しいです。

せっかくなので少し高級と呼ばれる有名なものを同時に購入して比較することにしました。

 

f:id:donj:20200531164420j:plain

 

比較対象はこちら

全てイタリアの銘柄です。

イタリアで飲んだコーヒーの味が忘れられなかったからです。

毎日欠かさずのコーヒー歴25年(ただしほぼインスタント)程度の私の想像の中にある理想のコーヒーがイタリアにはあった気がしました。

海外では当たり前かもしれませんが席に座るだけで値段が1000円くらい変わるのを知らず、席に腰掛けたものの出されたメニューを見てから何食わぬ顔でカウンターへ移動しコーヒーを注文したのも良い思い出です。

f:id:donj:20200602223419j:plain

 

illy(イリー)

illyはイタリア最北東の都市・トリエステで1933年に生まれました。
illyブランドを擁するillycaffé社は、創業当時より徹底した品質管理により培われた技術から、安定した味を世界の皆様にお届けしています。

エスプレッソ抽出システムの原型の発明にはじまり、エスプレッソマシンの開発、プロのバリスタや生産者を含むコーヒーエキスパートの教育を行うUDC(コーヒー大学、universita dei caffé)の開校および運営など、コーヒー文化の発展や、コーヒーと融合するアート活動へのサポートを積極的に行っています。

illycaffé社は3世代にわたりillyファミリーが経営しています。イタリア人家族の愛と情熱の中に育った、本物のイタリアンエスプレッソと、その文化の真髄を日本の皆様にお届けします。
illyは世界140ヵ国で販売され、50,000店ものレストランやバールでご愛顧いただいており、世界各国で毎日600万杯がサービスされています。たった一つのブレンドが長く愛飲されている理由、それはぜひご自身で体験してご確認下さい。

https://www.keycoffee.co.jp/illy/about/ 

 

KIMBO(キンボ)

エスプレッソの聖地と言われる南イタリアナポリを代表するキンボ。

ナポリ伝統の味を、コーヒーを愛する全ての人達に提供すること」をビジョンとして掲げ真のナポリコーヒーを生み出しています。

濃厚でコクが強く芳しいアロマを放つキンボの真のナポリコーヒーは50年以上の間、世界中から熱狂的な支持を受けています。

イタリア人とエスプレッソは切っても切れない関係です。イタリアには約800社のコーヒーロースター、16万軒のカフェがありますが、キンボは小売市場では第2位、レストランやカフェ等の業務市場でも非常に高いシェアを誇り、イタリア人に長年親しまれているコーヒーブランドです。

https://www.montebussan.co.jp/kimbo/about/story/ 

 

LAVAZZA(ラバッツァ)

20世紀初頭のイタリアが発祥といわれるエスプレッソ。1895年、イタリアのトリノで誕生したラバッツァは、本場イタリアで一番飲まれていて、世界90ヶ国以上で飲用されている最も有名なイタリアン コーヒーのブランドです。

創始者ルイジ・ラバッツァが他社に先駆けて試みたコーヒー豆のブレンディングは、いまやコーヒーの常識のひとつとなっています。さらに、1世紀以上にわたる歴史の中で、門外不出の焙煎・ブレンド技術などを培い、イタリアで圧倒的なシェアを誇示。

世界でもイタリアン コーヒーのトップ ブランドとして支持され、スカラ座(ミラノ)、ニューヨーク近代美術館、ホテルリッツ(ロンドン、パリ)、フォーシーズンズホテル(ミラノ、ニューヨーク)など、世界の一流レストランやホテルから街角のバールまで広く採用されています。

https://www.kataoka.com/lavazza/about/ 

 

実際飲んでみて

illy(イリー)  クラシコ(ミディアムロースト) 

まず感じるのが強く華やかで香ばしい芳香です。

豆のフレッシュさの様な果実味のある酸味と甘み、マイルドなコクで苦味は弱めです。

長い余韻がありコーヒーの華やかさをゆったりと楽しめます。

コーヒーが好きだけど得意じゃない人にもおすすめできます。

f:id:donj:20200606024454j:plain

 

illy(イリー) インテンス(ダークロースト) 

カカオの様な香ばしい香りです。

こちらもクラシコ同様に苦味は強くありませんがローストした強い香ばしさと強い甘み、コクが感じられます。

クラシコよりも重く深い余韻があります。

イリーの中ではダークローストですが他のメーカーと比べると苦味は強くなく飲みやすいです。

f:id:donj:20200606024515j:plain

 

KIMBO(キンボ) ゴールド

酸味が強く苦味は少し抑えめ、それでも両方がはっきりと感じられる味です。

キンボのスタイルかもしれませんが力強い骨太な感じがします。

f:id:donj:20200606024742p:plain

 

KIMBO(キンボ) インテンソ

苦味が強くとんがっていてどっしりとした味です。

焦げた様な燻した様な香ばしさ以上の香りが感じられます。

苦味が強く渋みの様な余韻があります。

キンボ ゴールド以上にパンチが効いています。

砂糖を入れると渋みが取れてマイルドなコクのある味わいになります。

ミルクを入れると風味が薄れて苦味と渋み強く残る感じになってしまいました。

f:id:donj:20200606024755p:plain

 

LAVAZZA(ラバッツァ) オロ ビアンコ

果実味のある香りからカカオの香りに変わります。

酸味と苦味のバランスがよくそれでいて適度な余韻、 まろ味がなくて飲み終わっても後に引かないスッキリとした味わいです。

      f:id:donj:20200606023216j:plain

 

LAVAZZA(ラバッツァ) オロ ネロ

強い香ばしさを感じる香りです。

ダークにしては酸味も程々に感じますが比較すれば苦味が強めです。

飲み終わりの余韻はそこまで強くありません。

スッキリと飲めます。

      f:id:donj:20200606022856j:plain

 

LAVAZZA(ラバッツァ) カフェ エスプレッソ 

 エスプレッソですが深い余韻やコク、甘みといった感じではありません。

香ばしさがあり苦味もありますがスッキリとした味わいです。

ドリップでもエスプレッソ風味を味わえる様にとのことですが無理やり渋くした様な感じです。

f:id:donj:20200606023833j:plain

 

 個人的に感じた三社の違い

ダークかミディアムかよりもメーカーの違いによる味の違いを強く感じました。

illy(イリー) 

苦味や渋みが少なくコーヒーが苦手な人でも美味しいと感じるはずです。

余韻が深く強くゆったりとした気分になる。

午後の日が下り始めたくらいのまどろんだ陽気、一息ついた休憩時に飲みたいです。

 

KIMBO(キンボ)

酸味も苦味も強く主張の激しい味です。

余韻としては刺々しいエグ味というかカフェインのパンチの様なものを感じます。

とはいっても煮詰めた様なエグ味とは違います。

リラックスというよりは強い気分転換や決断の時に。

ネガティブな要素ばかりが思い浮かぶのですがそれでもなぜか飲みたくなる味です。

 

LAVAZZA(ラバッツァ)

バランスの良さを感じます。

酸味は適度に含まれていて、飲み終わりの余韻はスッキリとしています。

朝や午前中、これから何かを始める前にメリハリを効かせる感じで飲みたいです。

 

まとめ

どれかを選ぶならばまずイリーがおすすめです。

飲みやすいのに深みがあり日本のものとは違う美味しさがあります。

イタリアで飲んだエスプレッソは強い香りとコクと甘み、そして深い余韻がありそれに最も近いと感じました。

日本のエスプレッソは煮詰めた様な渋みと強い苦味と刺々しい酸味で顔をしかめる様なものばかりと感じますがそれとは真逆でとても飲みやすいです。

 

とはいってもイリーでは苦味が弱くたまにはもっとパンチの効いたものが飲みたいというのであればキンボを追加でおすすめします。

キンボ ゴールドから始めてそれよりもパンチが欲しければキンボ インテンスを試すと良いと思います。

この二つは同時に飲み比べるよりも一袋ずつ飲みきって比較する方が向き不向きがはっきりする様な気がします。

キンボ ゴールドが飲みきれなければキンボは合わないと思って良いですし、飲みきってもっと強い刺激が欲しければキンボ インテンスを試せば良いと思います。

 

最後にキンボがイマイチであればラヴァッツァを試すと良いと思います。

ラヴァッツァは高品質なバランスの良さを感じます。

イリーは酸味がなく甘みがありますが毎日それだと飽きてしまうかもしれませんのでラヴァッツァで味をリセットすることでまたイリーが美味しく飲める様になります。

あとは後味のスッキリさを物足りないと感じるかです。

ラヴァッツァのエスプレッソはあくまで風味を手軽に飲める様にとのことで、ドリップで飲む分にはまずまずでしたがマキネッタで淹れるとイマイチでした。

 

どれも温度の違いで味も飲みやすさも変わり、淹れ立てが美味しいもの、少し経ってからの方が美味しいものがあったりします。

少し粉を少なめにしたり多めにしたりしても変わります。

その辺りはまだ掴めていません。

たくさんの豆を同時に試すよりも、それぞれをじっくり飲みながらベストのバランスを先に試しても面白いのではと思います。