テロワールを求めて

趣味(靴、旅、道具、バイク等)を通して自問自答し理想の自分を導き出すまでの道すがら。

アイスブレーカー ショートスリーブのイチオシは? 〜アイスブレーカー エアロ ショート&タンク Icebreaker AERO SS&TANK〜

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メリノウールのシャツが大好きで今では20着以上持っています。

その中でもスマートウールが最も好きだと言っていたのですが、それはメリノウール100%に限った話です。

最近はスマートウールも化繊混紡ばかりになってちょっと気持ちが離れています。

化繊混紡の現代的なモデルとなるとバリエーションの多いアイスブレーカーが一歩リードと言った感じです。

そんなアイスブレーカーのなかで、室内着から機内着、ランニングにも使えてオススメなのがエアロです。既に廃盤なのでごく僅かな売れ残りを探すか近しいモデルを探す必要があるのが難点です。

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アイスブレーカー エアロ Icebreaker AERO

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エアロはGTシリーズと呼ばれるアイスブレーカーの上級ラインに位置していたようです。

昔はタグにGTの文字がありましたが、後にGTとは書かれなくなりました。

エアロの名の通り軽量でありながらメリノウールにナイロン混紡とすることで耐久性もかなりのものです。

私はナイロン混紡のメリノウールは他社含めて好きではなかったのですが、こちらのエアロと秋以降向けのゾーンを知ってからは考えを改め、それまで嫌いだったアイスブレーカーへの見方もは変わりました。

しじら織りの様なデコボコとした質感のウールは肌離れが良く着心地の軽さにもつながっています。

メリノウールは化繊とは違う独特の風合いとエアロに関しては染色も綺麗で見栄えの面でもおすすめです。

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フラットな織りのウールもありますが私はこのさらさらとした風合いのウールがとても気に入っています。アークテリクスは化繊でも沢山のベースレイヤーに同じ様な考えを適用しています。

エアロはアイスブレーカー最軽量とのことですが、通常はあまり意識することはありません。

しかしいざ運動するとなるとウールは化繊と違ってぐんぐんと汗を吸い、生地は重くなり、そしてコットンよりも断然乾きにくいのですが、そんな状態でもエアロの生地は重さを感じさせません。

これ以上吸えないほどに汗を吸っても生地が張り付くこともありません。

これまでウールナイロン混紡の素材は、5%程度でも熱のこもりを感じたのですがエアロは生地が薄いせいか編み方のせいか通気性、放熱性の高さを感じられます。

メリノウール100%よりも乾きの早さもあり化繊のメリットも感じられます。

 

縫い目は綺麗なフラットロックシーム、腕の動かしにくさもあまり感じません。

袖先の下から脇下、裾までサイドのパネルが一体になっており前後左右の四面を組み合わせた裁断パターンになっており着心地も悪くありません。

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エアロはとても気に入ったのでタンクトップとショートスリーブの二着を所有しています。

気温や湿度等に合わせてショートスリーブ とタンクを使い分けたいと思っています。

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高温多湿の着用レビュー

2021年7月半ば、気温も湿度も上がり本格的な夏の始まりを感じさせます。

試しに昼過ぎからエアロ タンクで20kmのジョギングを行いました。

着心地としては、この環境下であっても肌に張り付いたりぐっしょりとした重さを感じさせず自然な着心地でした。

化繊のシャツ以上に熱のこもりも感じさせません。

しかしこれだけ湿度が高いと汗を吸ったメリノウールは全く乾かないし、外側が乾かないので体の汗もずっと水分のまま肌に残り続けます。

そうなるとメリノウールの通気性の高さが仇になってかなり冷えます。

特に汗のたまる腹部周りが冷えすぎたのか体調の悪さを感じました。

よくメリノウールは体を冷やさないと言いますが、それは濡れたウール素材による冷えがないということです。

ウールが乾きにくいので体から出る汗も行き場を無くし水分の状態で体に留まり続けます。

実は2021年山開き当日、既に富士山にも登っているのですがこの時も下りで冷えによると思われる体調の悪さを感じました。

その時はメリノウール100%のロングスリーブに中綿インサレーションジャケットを着用していたのですが、ザックのチェストストラップと背面パッド下部からウェストベルトの裏部分に汗が乾かず水分が溜まっていたせいでした。

全く寒いとは感じなかったのですが下り8、7合目あたりで身震いや喉のつまりの様な息苦しさを感じる場面がありました。

下りなので高山病では無いと思いますし、富士山も様々な季節や時間を変えて10回以上登っています。

どちらも休憩せず常に動き続け体から熱を出し続けたりカロリーが足りなくならないように常に補給を行えれば問題にしなかったのかもしれません。

化繊シャツを着ていた時は熱のこもりを不快に感じていましたが、この症状を考えると高温多湿の運動では化繊の方が良いと感じました。

ちなみにエアロは汗を吸うと物凄く生地の色が変わります。しかもちょっと水が跳ねた程度の軽い水分でも色が変わります。

真夏に街を歩いただけで噴水の中を通った様な濡れ具合ですので、街着としては汗をかく状況では見栄えの点で厳しいです。

メリノウール 、アイスブレーカーの洗濯について

メリノウールは洗濯が難しいといまだに思われる方もいるかもしれませんが全く心配いりません。

一般的な中性洗剤で何度も洗っているショートスリーブと未使用未洗いのタンクを並べてみましたが全く縮みはみられません。

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若干、しじら織りの様なデコボコとした立体感が強まった気がしましたが、タンクは洗濯後もそれほどデコボコが出てこなかったので製造上の若干の違いかと思います。

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またショートスリーブはうっかり飛んでしまった食べ物の点シミ除去のため漂白剤に付け置きもしましたが悪影響は全くありませんでした。

アルカリの強い洗剤を使うとゴワゴワ感が増しますので使用しない方が良いと思います。

ウール専用のデリケート用洗剤は洗浄力が弱いですし不要と感じます。

デリケート用洗剤を使うと毛羽の風合いがふんわりとして肌触りや外見の質感も高まりますが、わざわざアイスブレーカーに使うよりは高品質なニット等に向いています。

まとめ

現行アイスブレーカーはシティ向けのいまいちなモデルが大量に紛れております。

そのせいで悪い印象を持っていましたが探せばエアロの様な優れたモデルもあります。

どうせシティ向けでしたらアイスブレーカーではなくジョンスメドレー等をおすすめします。

残念ながらエアロは廃盤ですが他にも良いモデルが存在するかもしれません。

ゾーンには薄手のショートスリーブも用意されていますし、フラットロックシームではありませんがテックライトもなかなか良いモデルです。

ウールの混紡率が低いスフィアですが化繊とウールのイイトコ取りができるかもしれません。

スポーツモデルのエアロはあえての明るい色を選びましたが、紺や黒よりもメリノウールの風合いをより引き立てて美しいと感じました。