テロワールを求めて

趣味(靴、旅、道具、バイク等)を通して自問自答し理想の自分を導き出すまでの道すがら。

アイスブレーカーのイチオシモデル ゾーン ハーフジップ (ICEBREAKER ZONE LS HALF ZIP )

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ここ最近、妙にメディアに取り上げられているメリノウールのウェア、ですがメーカーやモデルによる差はなんなのかというのは購入する側にとってはとても悩みます。

私は5年以上かけてメリノウールのウェアを探し、おそらく3、40着は着てきました。

そんな私が今一番気に入っているのがアイスブレーカーのゾーンというモデルです。

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アイスブレーカーに思うこと

個人的な意見になりますが、今のアイスブレーカーはカジュアル向けモデルがあまりにも増えすぎて選びづらい、さらにアウトドアメーカーながらパターンや縫製が機能的ではないモデルがとても多いと感じています。

かつてメリノウールといえば、アイベックス・スマートウール ・アイスブレーカーの3メーカーが専業メーカーとして覇権を争ってきました。

アイベックスは日本で大きく流行る前に廃業となり、最初に有名になったのはスマートウール 、そして今、サスティナビリティやナチュラルな着心地等メディアで取り上げられるメリノウールは必ずアイスブレーカーです。

私としてはアイベクックスやスマートウールの方が好みです。

超大手ゴールドウィンが輸入だけでなく製品開発にも携わる様になったことでアイスブレーカーへの力の入れ方が増しメディア露出、広告が増えているのではないかと勝手に思っています。

決してスマートウールより優れているから扱いが大きくなったのではないと思っています。

正直、アイスブレーカーはいまいち好きになれないながらもスマートウールとは違ったアウトドアすぎないスタイリッシュな外見や数あるモデル達に興味を惹かれずにはいられません。

今ではスマートウールに負けないモデルを探し続けるのが趣味になっている私です。

そしてついに負けず劣らずのモデルに辿り着いたのです。

1年間を通して他と比較しながら使ってみてスマートウールとは違う良さ、特徴がありました。

私はメリノウール100%モデルの長袖を薄手・中厚・厚手、混紡モデルは半袖、そしてハイテクモデルのエアロとゾーンを所有し、過去に他何点も所有してきましたのでアイスブレーカー中級者以上と勝手に思っています。

アイスブレーカーの特徴 

アイスブレーカーの特徴は化繊混紡モデルの豊富さです。

混紡率や素材、厚さ、織り方といった様々なバリエーションがあります。

こうなるとつい他のモデルも欲しくなってしまうのですが、これはメーカー戦略なのかゴールドウィンの入れ知恵なのか、それとも機能的に色々な場面に対応するための必要なこだわりなのか、シンプルにしたい私にとっては嫌な誘惑です。

メリノウール100%モデルに関しては全て着用し厚さも色々試してみた結果、スマートウール、アイベックスの方がナチュラルで正直なところ質が高いと感じています。

そして化繊混紡モデルならばアークテリクスやパタゴニアと言ったさらなる高みが競合となってきます。

そんな厳しい戦いの中でアイスブレーカーから選ぶべきと私が思うモデルがエアロ、ゾーン、の二点です。

ゾーン(ICEBREAKER ZONE LS HALF ZIP )の特徴

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アイスブレーカーに限らず、アークテリクスやスマートウールであっても私はメリノウールの混紡には良い印象を持っていません。

ほんの5%や10%混じるだけでメリノウール100%とは違う熱のこもりや着心地の差が気になってしまうのです。

着た直後はメリノウールに比べて滑らかで着心地良く感じられますが、着続けていると放熱や通気、吸湿においてメリノウール100%特有の快適性に劣っていると感じてしまいます。

メリノウールの特徴は暖かさだけでは無く着ている時の自然な感覚にあると思うのです。

そんな混紡でありながらオススメできるモデルがアイスブレーカーのゾーン ロングスリーブ ハーフジップです。

私が思うアイスブレーカーのデメリットを全て解決してくれたのが長袖のゾーンと半袖やノースリーブのエアロというモデルです。

ゾーンには半袖と長袖、厚さは150〜260、襟はクルーネックとハーフジップとこのモデルだけでも十分な程にバリエーションがあります。

私のオススメは袖は長袖。半袖であればエアロやその他メーカーやモデルと選択肢がたくさんあるからです。

伸縮性を高めるために混紡されているライクラは通気性を妨げるので半袖着用の季節になると熱のこもりが気になると思います。

とは言え、ゾーンは背面全体がメッシュになっているのでその効果を確かめたく半袖の購入も時間の問題となっています。

厚さはまずは200。感覚的なことですが150や260であれば化繊のみかメリノウール100%の方が自分の用途にあっているからです。

ゾーンはウールでありながらメッシュ構造やグリッド構造を脇や背中に持ち運動時の通気性に優れ、ライクラを配合しているため適度に伸縮し動いている時の生地のズレによる煩わしさを解消してくれます。

切り替えが多くテクニカルな外見通り、脇や肩、袖、身頃のフィット感が良く動いている時にも突っ張りや違和感がありません。アイスブレーカーの最も大きな欠点がカジュアルモデル中心にパターンの悪さにあると思っているのですがゾーンは別格の着心地の良さです。

アークテリクスはシンプルかつパターンの良さが圧倒的に素晴らしいのですがテクニカルさでゾーンをオススメしたいです。

肩はラグランスリーブになっていて腕のフィット感や動かしやすさはアイスブレーカー の中でも別格です。

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脇下はメッシュのウールでガゼット仕様です。

肩はラグランスリーブで脇下はガゼットによるダブルで動きやすさを追求しアイスブレーカーの弱点であるアームホール自体がありません。縫い目が脇下にこないので動かしやすさだけでなく着心地も良いです。

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風の通りが良いので行動時には保温と通気のバランスがよく疲労を軽減してくれます。

裏から見るとメッシュ素材の薄さがよくわかります。

ウールでメッシュというのは新感覚で実際に体感できる程のメリットがあります。

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襟はハーフジップです。ハーフジップというとクルーネックよりも暖かいモデルと思いがちですが、フロントのジップは脇よりさらに下まで開くので全開にするだけで急激に喚起することができます。

200以上の厚さであればハーフジップがオススメです。

ただし外見にアウトドアテイストが強いのでカジュアルにも使いたい場合はクルーネックがオススメです。

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まとめ

ゾーンを中心にアイスブレーカーの全体的な特徴をまとめました。

あくまで全体的な傾向なのでそうでないモデルもあります。

心の声に耳を傾けて快適と感じられたモデルを購入することをおすすめします。

基準が分からなくなった場合はスマートウールやアークテリクスと言った他メーカーとも比較してみると良いです。

アイスブレーカーのメリット

・カジュアルモデルが豊富で、普段着として取り入れるのならば下手な洋服ブランドのウールに手を出すよりも安心感があります。

・化繊混紡モデルが豊富です。混紡率や厚さの違いで数値以上に着心地が違いますので、よく吟味した方が良いです。化繊ウェアよりも快適と思うものが見つかるかもしれません。スマートウール に比べると混紡モデルは格段に良いです。

アイスブレーカーのデメリット

・体型にもよるのかもしれませんがパターンがいまいちなものが多いです。

脇や肩周りのパターンが合わないのか突っ張りを感じるモデルが多いです。アークテリクスと比較すれば圧倒的に劣るのが分かると思います。メーカーHPの着用画像を見比べてもパターンの悪さを感じてしまいます。

・多く展開しているカジュアルモデルのパターンの悪さ。意図的な様ですが肩が落ちるほど外に張り出して身幅も広いです。

これでは動いた時に他の部位の生地まで引っ張られてしまいます。

サイズを下げると丈が短くなってしまいます。

アイスブレーカーのカジュアルモデルを選ぶくらいなら、ジョンスメドレーのカジュアルモデルを選んだ方が幸せになれます。