テロワールを求めて

趣味(靴、旅、道具、バイク等)を通して自問自答し理想の自分を導き出すまでの道すがら。

デニムの海の終着点 RRLにたどり着く

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私とジーンズの出会いそして軽めにRRLのジーンズのインプレを紹介したいと思います。

何を履いてもいまいちで納得がいかずもジーンズそのものへの憧れが消えず無駄買いを繰り返した数は百本以上にもなります。

そして遂に出会った理想のジーンズがRRL。

それまでの航海(後悔)日誌をここに。。。

 

ジーンズの海へデニムの帆を張り旅立つ

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少年期、時はアメカジ、ヴィンテージジーンズ全盛期でした。

ヴィンテージブーム、さらに数多くのレプリカブランドが群雄割拠する時代でした。

それまでは長ズボン、半ズボン、あとは色や風合いの違いがあるだけとしか認識していなかったのが、この時ズボンにはジーンズと言う他とは区別され人々を魅了する種があると認識したのでした。

 それ以降、20年以上にもわたるジーンズと葛藤の人生が始まったのです。

大いなる船出、初めてのジーンズはリーバイス復刻版

私がジーンズに興味を持ち始めた頃はリーバイスが初の復刻ライン、今でいうLVCの前身を始めた頃で、確か日本のレプリカブランドも密かに流行り始めていたかもしれません。

ライトオンで大量に持ち帰ったカタログの中でリーバイスのヴィンテージについての説明はとても読み応えがありました。

通常モデルも沢山乗っていましたがヴィンテージラインの詳細の数々に夢中になりリーバイスのカタログを読みふける毎日。

クリスマスで親に初めて買ってもらったジーンズが復刻版リーバイス 551ZXXとジャケット 557XXの上下セットです。

上下5万円以上はしたはずです。

当時、501やジャケット507は興味がありませんでした。結局その後買うことになるのですが、それでもその時の自分の感性を褒めてあげたいです。

今でもRRLでこの時のスタイルに行き着いているのですから。

この時、自分の理想と呼べるシルエットがアーバン カラージーンズ(縦糸だけカラーで染める)を履いた写真でした。

このカタログのような美脚シルエットにならない、と言う理由でそれ以降ジーンズに散財することになります。

当たり前ですがカタログのモデルと私はスタイルが全く違いますしパターンの違いや自分の体型を理解しない限り、自分の理想のジーンズには出会えるわけがないのです。 

ジーンズジプシー時代 DIESEL、NUDIE JEANS

レプリカ、復刻、裏原、代官山、等色々買いあさりしばらく定住することになったのがDIESELです。

今でこそ並行業者が大量に安く仕入れるブランドですが、当時は店舗も都心の一部にしか無い高級ブランドで最低二万円からでした。

高価でしたが自分が履いてもカタログや海外スナップのようなシルエットを多少なりとも再現できたことに感動したものです。

これまで購入したものと違い股上が浅いことが、腰回りのフィット感が良い理由かと思いローライズ信者になってしまったのです。

しかし、じわじわ効いてくるのがデニム生地や糸のイマイチさで結局手放してしまいました。

その後、過度な加工もなく生地やシルエットも良いと感じたヌーディージーンズのお世話になるのですが、アンダーアーマー同様にブランド力を下げる失態のせいでまたもや定住することなくさまようことになるのでした。

遂にたどり着いた安住の地 RRL

そんなジーンズジプシーの末たどり着いたのがRRLです。

生地、ディテール、シルエット、全てが自分の減点ポイントをすり抜け、ずっと履いていても飽きることもなく不満が出てきません。

ローストレート、ブーツカット、スリム、ナローとなんだかんだで全て手に入れRRLのスリムが自分にぴったりのジーンズだと言う結論にたどりついたのです。 

RRL ジーンズの特徴

おおまかに

RRLデニムの特徴としてまず言われるのはヴィンテージジーンズのディテールや生地を取り入れつつ、現代的なパターンを加えているところです。

良質なレプリカブランドのデニムはパターンも当時を忠実に再現しているので、とてもスタイリッシュとは言えませんし私には合いません。

RRLのデニムはヒップに厚みを持たせた立体的なパターンで、お尻が平たくウェストや太腿との落差があまり無い、小さいお尻の人には合わないかもしれません。

デニム生地

生地については本当に素晴らしい出来栄えで色合いは当然、毛羽や生地のゴワゴワ感としなやかさの両立、シワと言った風合いの全てが魅力です。

日本の岡山デニムが優れていることは今世界中の共通認識でラグジュアリーなハイブランドからこだわりのデニムブランドまでが日本のデニムをトップに置いていますが、日本デニムなら何でも良いわけではありません。

日本デニムであってもコシが強すぎて伸縮性が無くガチガチに固いものを何度も体験しました。履き込むほどに柔らかくはなるのですがしなやかさは出ないのです。

RRLのデニムは履き心地が良くしなやかさが一番の特徴だと思います。

2013年からはレギュラー品はアメリカコーン社のデニムになってしまいそのコーン社も近年、米国工場は閉鎖してしまいました。

日本、アメリカどちらもとても良い生地です。

日本デニムやモデル専用デニム、モデル自体が限定であるものと言ったリミテッドが定期的に販売されており、そのほとんどが再販が無いことも魅力の一つです。

私もリミテッドをいくつか持っていますがただでさえ素晴らしいレギュラー品よりも明らかに上等な生地を使っていると一目で思わせるのはさすがです。

それでもリミテッドより2013年移前の日本製デニムが最も気にいっています。

パターン・シルエット

パターンについてはヒップとウェストの差が大きいことが特徴です。

私はウェストとヒップ差が大きくかつ骨盤が前傾気味なのでジャストサイズのジーンズを探すことがとても難しかったのです。

ウェストで合わせるとヒップがきついか股が突っ張って開かないか、ヒップで合わせるとウェストは浮いてしまうのは当たり前でした。

RRLはヒップが綺麗に収まりながらもウェストもジャストサイズ、足の付け根が突っ張るようなこともないので動きやすさも格別です。

一見すると普通のジーンズですが体の厚みを考慮したような立体的で包み込むような形状をしています。 

RRL  モデルごとの特徴

 

ローストレート

ローライズ、ストレートモデルです。

私が初めて履いたRRLです。

前股上は浅く、後ろ股上は少し深め、立体的なカーブです。

腿の付け根あたりは太めですがそこから膝にかけて少し細くなり裾まで真っ直ぐです。

膝部位までのカーブが強いのか履き込んで膝の型が付いてくるとブーツカットの様に裾が広く見えて、裾が重く見えるシルエットがだんだんと好みではなくなっていきました。

ですが、RRLのデニムのフィット感はこれまでに体験したことが無いもので惚れてしまいました。

スリムフィット

ローライズのスリムフィットです。

これが自分のジーンズの終着点と言えるモデルです。

ローストレートがあと少し惜しいところまで来ていたところで次に選んだモデルでしたがようやく運命の人に出会えた気持ちでした。

スリムフィットと言うよりもローライズで僅かにテーパードくらいのバランスの良いシルエット。

アメリカデニム、日本デニム、インディゴとブラック、ブルーブラック、色落ち、と多数入手してきました。

 

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プラハ城にてRRLスリムフィット着用

 

スリムナロー

ローライズ、ナローモデル。

これはワンサイズあげました。腰回りは程々のフィット感、腿は細めで膝、裾と細くなっていくパターンです。

日本デニム リミテッドモデルを購入したのですが少し薄手で打ち込みが甘くスラブ感のあるデニムが好みでは無く手放してしまいました。

どうせナローならもうちょっと雰囲気を6,70年代辺りが良いなと思い手放してから即衝動買いしてしまったリーバイス ヴィンテージクロージングの606のデッドストックがドンピシャでした。

コーン社アメリカ工場閉鎖のタイミングで、リーバイスですらアメリカ製デニムが買えなくなると言う焦りもあって一期一会の機会の衝動買いでした。

結果スリムナローよりも納得できるナローパンツが手に入り、かつリーバイスを定番に加えられたことも嬉しい誤算です。

 しかし体型的には合っていなかった裾が過度に細くなるナローパンツ、結局全て手放してしまいました。

ストレートレッグ

一番オーセンティックなモデルでRRLでは一番普遍的なミディアムライズストレート。

2020年に入手した最新の日本デニムです。

よく501XXがモデルと言いますが全く違います。

現代的に解釈された気持ち細めのレギュラーストレートと言った感じです。

前股上が他より深いが後ろ股上はそこまで深くありません。

そのため前で吊った様なフィットになり、足の内側のラインが綺麗に真っ直ぐになります。

お尻の大きい人やO脚の人はヒップに引っかかる様な後ろが深いものだと足の外側に生地が引っ張られてしまうので、前が深くてウェストバンドが平行か後ろ下がり気味になるパターンを選ぶと足のラインが綺麗に出ます。

私の体型ではなかなか難しいです。腰回りはコンパクトでお尻まではフィットするのですが、足は太いストレートで真っ直ぐに筒が裾までつながります。

体型にもよりますが、サイズをあげて少し緩めに腰に引っ掛けるように履くべきだったのかもしれません。