私はあまりメッシュのシャツは好きではありません。
それでもアークテリクスならば、と言うことで常に大人気でシーズン前に完売必至の定番ヴェロックスを二枚所有しております。
他のメッシュシャツも持っていましたし、ヴェロックスも最近モデルチェンジをしたので購入してみたのですがそれらはイマイチで手放してしまいました。
手元のメッシュシャツは旧モデルのヴェロックスのみとなりました。
→自分の汗で体が冷えすぎると思っていたヴェロックスですが2021年6月以降、メリットを感じています。高温多湿、日暮れに気温が落ちなくなってくるとヴェロックスの放熱性がとてもよく働きます。
ARC'TERYX Velox Crew SS
メッシュシャツといえばサラサラとした質感による着心地の軽さと通気性の高さが特徴です。
その代わり、すぐに伝線してしまう耐久性の低さがこれまでは問題とされていました。
私自身もアークテリクスに出会うまでは軽さと通気性を優先してメッシュシャツを何度も購入してきましたが、どれも半年も経たずピリングや伝線してしまうことは当たり前でした。
ヴェロックスの特徴はメッシュシャツなのにそれらが全くできない異常なほど強靭であることです。
山では木々、街でもコンクリとうっかり擦ってしまうと化繊シャツはすぐピリングができてしまうことが多いのですがヴェロックスならちょっとの擦れは問題にしません。
それよりも私がヴェロックスを着るのは色が綺麗だからです。
どんなモデルよりも発色が良く普段は選ばない明るい色がとても映えます。
イエローやグリーン、ライトブルー、等がオススメです。
今期はベーシックな色ばかりですが、それでも太陽光の下では綺麗な発色の良さを感じることができます。
私はイエロー(太陽光だと若干ライムがかってくすんで見えます)、ネイビー(太陽光だと紫っぽさもあり、メーカー呼称はコバルトムーン)、を持っていますがどちらも他のモデルよりも綺麗な発色だと感じます。それでいていかにもスポーツウェアと言った光沢が無く落ち着いた雰囲気で合わせやすいです。
背面のテクニカルなパターンと美しいフラットロックシームは気に入っているポイントです。
ランニング時にはこのテクニカルさがしっくりきます。
エネルギッシュでスタイリッシュな着こなしがしたい時、それがどんな時なのかは分かりませんがそんな時に最適です。
素材感
メッシュと言ってもただ穴が空いているだけではなくて高密度に美しく複雑に編み込まれペラペラでは無い独特のメッシュです。
そんなヴェロックスの苦手な部分は汗をかきすぎる環境です。
吸汗性が他よりも低いのか、シャツの外側は乾いているのに内側はしっとりとしていて汗を吸いきれず体はビチャビチャのままです。
そうなると風の通りが良すぎて自分の汗で体が冷えてきてしまいます。
真夏や短時間なら良いのですが気温が下がる夕暮れ時や風の強い日には注意が必要です。
メッシュですが内外で風合いが異なり内側はしっとりとした感触なのですが、それでも疲れてくると素材のザラザラしている様な風合いが気になります。
真夏になるとモータスやコーマックだと熱がこもります。
ヴェロックスは絶大な効果を発揮します。
新旧モデルの比較
ヴェロックスも新モデルになってパターンがシンプルになりました。
個人的にはヴェロックスにシンプルパターンは不要だと思います。
素材がスポーティすぎるメッシュなのだからテクニカルな切り替えがマッチすると思うからです。
そうは言っても不要な切り替えで縫製箇所が増えるのはデメリットばかりなので、きっと機能性を考えての進化だと思います。
私が新モデルを手放したのは首回りがかなり狭くなったからです。
ヴェロックスはメカニカルストレッチなのですが、縫製部分の伸縮性の無さは少し気になります。
着ている間は全く感じませんが、脱ぎ着する時に引っかかるストレスとそもそもメッシュシャツ自体がそこまで好みでは無いので色は気に入っていたのですが手放すことにしたのでした。
まとめ
私にはイマイチですが、古くから定番であり続けると言うことはそれだけ十分な機能性であるということです。
実際に、アークテリクス内のレビューでも世界中から絶賛され他モデルよりも気に入っていると言う意見も多いです。
アークテリクスはそれぞれの素材に名称が付けられている程に素材にこだわりがあり常に進化も続けているのですが、ヴェロックスは初登場時から素材が変わっていません。
これはパリセードパンツとヴェロックスくらいだと思います。
それだけ完成度の高いモデルであるということなのかもしれません。
機能もヴェロックスにしかない特徴があるので、一枚あると活躍する場面は必ずあるはずです。
お気に入りの綺麗な色を見つけたら試しに一枚持っていても良いと思います。