テロワールを求めて

趣味(靴、旅、道具、バイク等)を通して自問自答し理想の自分を導き出すまでの道すがら。

ジョンロブ製造不良、店舗へご相談②

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前回釘が飛び出したジョンロブを正規店へ向かうと言いながら数日間。

サービス業とは思えない、いや商売、職業としても意味不明すぎる強烈な対応をする高級靴店を考えると胃が痛くなりそうでなかなか店舗へ向かえずにいました。

近所の日本橋高島屋に修理工房併設の店舗ができていたことを知り、ようやく向かうことができました。

ただの営業マンよりももしかしたら修理屋としての人間の感情も持ち合わせているのでは無いかという淡い期待を込めて店舗へ向かいます。

 

日本橋高島屋は新館もオープンし、古い百貨店という感じが薄れて綺麗になっていました。

二階に新しくできたジョンロブの隣はJ.M.ウェストン。

売り場が縮小され続けていてこのまま撤退かと思っていたウェストンですが、ジョンロブと統一感のある雰囲気が隣同士に並ぶことで立派に見えます。

一階はベルルッティ、二階にジョンロブ、ウェストン、と日本橋高島屋らしい高級店が揃いました。大変入りづらい雰囲気です。

日本橋三越は靴売り場はまとめて同一フロアにあり、壁ごとにブランドが分かれているだけなので覗きやすいです。

 

そんな入りにくいお店でしたがここまで来たので迷わずカウンターヘ、釘がヒールから横に飛び出している旨を伝えました。

店員としての見解では、

”ヒールはインソールの内側から釘で留めているが積み革に上手く刺さらずに釘が曲がって横にとび出てしまったのではないか”とのこと。

私は自分で靴を分解したり、ほつれを縫い直したり爪先に革を継ぎ足したりもしておりますので、原因に関しては想定通りです。

製造上の問題があるにも関わらず、ブランドの責任で修理は行わないのかということが聞きたいだけなのです。

 

あくまで一店員としてはその場で回答できかねるが、”ジョンロブジャパンとしては輸入時にX線を通して検品もしている。リジェクト品として弾かれなかったということであれば使用に問題がない、とジョンロブが判断したのかもしれない。”

という回答。想定内です。

『不良品ですが使用に問題ないです』と言うのがジョンロブジャパンの正式回答になるだろうと言うことは想定していました。

本国ジョンロブでは間違いなくその様な対応はしないでしょう。

即修理、場合によっては即日修理完了かもしれません。

あるものを売るだけのジョンロブジャパンならば日本法人ではなく代理店と変わりないと思いますがそれは昔から思っていたことです。

”最終回答がそうなる確率が高いのか、それとも非を認めて修理してくれる確率が高いのか、それによって預けるかどうか決めたい”と尋ねました。

控えめながら頑張ってみるとの回答でしたのでダメ元で預けることしました。

良いとは言えませんが珍しく悪くもない店員でした。

どうやら自身でも靴を作るそうで、今後靴を作りたいからなのか理由はわかりませんが本日で退職するとのこと。

そういえば昔、ウェストンに弾ける笑顔の超絶美人店員がいて、笑えるトラブルで対応してもらった日のことを思い出しました。

今はどうしているのでしょう。

良い店員はどんどん消えて、業界人同士コビを売るのが上手い人間ばかりが残っていくことになるのか。

 

期待は全くしていませんが一週間以内に回答するとのことなので最終結果は次回に持ち越しとなりました。

 

今年の夏季休暇はロンドン、ポルトガルに行こうと思っているので、もしジョンロブファクトリーに行くことがあれば今回のことを直接伝えられたらなと思います。