メローラ ペッカリーグローブを洗濯
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真冬の東欧はマイナスから数度程度までしか気温は上がりません。
今回はローマの休日のオードリーヘップバーンが有名なメローラのカシミアライニング ペッカリーグローブを持っていきました。
日本ではあまり使うことがなかったカシミアライニングが大活躍です。
あちらはほとんどが石畳で建物も石造り、多少は土っぽい土地でしたので特段汚れた雰囲気もありませんでしたが帰ってきてからグローブを洗ってみました。
準備するもの
レザーソープ
レザー用の石鹸が必要です。
無くても不具合が起こったことは無いのですが、今回はデリケートなグローブですし丁寧に扱いたいためレザーソープを丁寧に泡立て優しく洗います。
もしレザーソープが無い場合も絶対にアルカリ性の固形石鹸を使ってはいけません。
中性となるとシャンプーか食器用洗剤になるかと思います。
どちらも使ったことがありますが、ごく少量をきちんと撹拌し泡立てて使う必要があります。
水切れが悪いこととできるだけ洗剤成分が革へ吸収されないように迅速に多量の水で洗うことを心がけます。
余計な手間を増やすよりは普通にレザーソープを買った方が良いです。
ここでもサフィールが私にとっては最も信頼がおけます。
寒いからといって熱いお湯で洗ってはいけません。洗浄効果とのバランスでぬるま湯が良いです。
デリケートクリーム
洗浄後に使う油分が少なめのクリームです。
グローブに使われる革は靴に使われる革よりも繊細で油分の吸収が早くシミになりやすいです。
またブラッシングして伸ばすにしても柔らかいために靴の様にはいきません。
私の手持ちの中では、コロニル1909 レザーローション、コロニル1909 シュプリーム、サフィールノワール デリケートクリーム が対象です。
サフィールノワール レノベイタークリームもありますがこってりしたテクスチャーで油分も多いため除外しました。
洗浄開始
水洗い
サフィール サドルソープをよく泡立てて洗います。
こする必要はありません。滑りが悪い場合は泡立てが足りないか石鹸をケチっているせいです。
洗浄中に勘違いされる場合があるのですが茶色い水が出てくるのは汚れが落ちているからではありません。
革の染料が落ちているだけですので必要以上に洗う必要はありません。
泡が乾かないうちに多量の水で綺麗に洗剤を落とします。
栄養成分が入っているので拭き取るだけで良いと言う説明もありますが私は洗剤が皮革へ浸透していくことが気になるので水で洗っています。
その後タオルやわら半紙で挟んでプレスして水気を切ります。
私は頻繁に革を洗うので専用のバスタオルを用意しています。
染料で汚れて他には使えなくなるので吸水性の良いタオルを専用に用意することをオススメします。
ヘストラと言うグローブメーカーでは手袋をはめたまま水に浸して手を絞っていますが、これはオススメしません。
以前試したのですが革が伸びたり型崩れして乾いた後のサイズに影響が出る可能性があります。
グローブに使われる革は濡れると結構伸びやすかったり左右差が出る可能性がかなり高いです。
乾燥後のメンテナンス
今回はコロニル1909 レザーローションを使いました。
乳液よりも水っぽいローションです。
乾きは早いですが革に吸収されすぎずに綺麗に伸ばせます。
コロニル1909 シュプリームも似た様な感じです。
表面に残る成分がなければシュプリームとの使い分けもできますが、多少の保護成分が表面に残り光沢も出るためこの二つの使い分けはよくわかりません。
前モデルから使ってきた信頼感とより浸透する気がするシュプリームの方が使う場面が多いためレザーローションは早く空にしたいと言う思いもあり最近は小物やバッグにはレザーローションがヘビーローテーションです。
コロニルがさすがだと思うのは成分がしっかりしているのに伸びが良いせいかなかなか減らないことです。
サフィールノワールは靴メンテをしているだけでもうっとりする使い心地ですがコロニルに比べると減りが早い様に感じます。
一応ブラッシングもしましたが手袋をはめて手をこすり合せればローションは馴染むし光沢もでて良い具合に仕上がります。
しなやかさは元に戻り、手の馴染みは洗浄前以上です。
特にネガティブな要素はなく心機一転また使える準備が整いました。
もし色抜けやムラができたとしても気にする様ではいけません。
クリームを塗りこみ小慣れた風合いは新品では味わえないもので喜ばしいことです。
ブラウン系の手袋を使いこんで指先ばかりが黒ずんでいる写真を見かけますがあれは馴染んでいると言うよりも汚らしさを感じるので私は絶対に受け入れられません。
これからも最新の注意を払いながら程々に洗っていきたいと思います。