テロワールを求めて

趣味(靴、旅、道具、バイク等)を通して自問自答し理想の自分を導き出すまでの道すがら。

DIY 破れたバックパックを修理 〜 ホグロフス LIM 25 〜

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バックパックは自分の生活様式には最もあっており物心ついた頃から持ち続けております。

10年前に手に入れたこちら、ホグロフスのLIM25はこれまで手に入れたバックパックの中でもかなり気に入っております。

長年の使用によりジッパー付近の生地がほつれてきてしまいました。

そろそろ処分かなと思って代わりの品を買ってはみるもののどれもしっくりきません。

そこで修理をすることにいたしました。

 

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 ホグロフス LIM 25

私がホグロフスにはまったキッカケでもあるザックです。

ホグロフスといえば独特の北欧デザインが売りですが、こちらも登山用とは思えないスタイリッシュさです。

使われているベルト類が黒と白の編み込みになっており、まるでテキスタイルメーカーとコラボしたかの様なオシャレな雰囲気です。

バンジーコードは反射素材が編み込まれておりでベルトと色を揃えたコーディネート、ボディは黒一色ですがリップストップナイロンでできており、リップストップの生地の雰囲気がバンジーコードやベルトとも合っています。

機能的にも超軽量で薄手の素材ながら耐久性がかなり高く、伝染や糸の飛び出しが全然起こりません。

内部は25Lから35Lに延長できる様になっており35Lにパンパンにしても全く問題の無いしっかりとした作りです。

軽いザックのほとんどは中身をパンパンにしないと一部分だけに重さが偏ったりゴロゴロして背負い心地が悪いのですがLIMは絶妙な安定感があります。

背面パッドやショルダーベルトも軽量化のために薄手のものなのですが、なぜか妙な安定感や強度の高さを感じさせるのです。

バランスが良万能で痒いところに手が届く機能性があり結局手持ちの中でも一番使用頻度が高いです。

既に廃盤で後継機種をいくつか買いましたがどれも本品には劣っており手放してしまいました。

破損箇所

シンプルなトップローディング式で蓋に一箇所だけジッパーポケットがついています。

耐久性の高いザックとそうでないものの違いは基本的にショルダーベルトに出ると思っています。

予期せぬ事故か雑に扱い続けなければ生地が破れる様なことは滅多に無いと思います。

学生時代にアウトドアメーカーの本格的なザックを使うことが流行っており皆でメーカーを変えて同時に使い始めたのですが、質の低いものはショルダーベルトの付け根からほつれてきて卒業まで使うことができなかった様です。

逆に良いものはショルダーベルトが全く痛んでおりませんでした。

LIM25もベルトは全く問題なかったのですが、ジッパー部分の生地から糸が解れて生地が抜けてきてしまいました。

ナイロンは洗っても生地が縮まないので編んでいる生地が抜けやすく、生地の端を熱であぶるかパイピング処理をして補強するのが普通ですが長年の使用であぶった生地の端が解けてしまった様に見えます。

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ここまで穴が広がってしまうとジッパーポケットが使い物になりません。

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修理方法

圧着用のナイロン生地を買ってきました。

裁縫用だと熱を加えることで裏の接着剤が溶け出して圧着できるものもあります。

どちらの方が耐久性が高いのかはわかりませんが、買ったのは圧を加えるだけで接着可能なものです。

素材は通常のナイロンもありますが、雰囲気がぴったりのリップストップナイロンもあったことが本品購入のきっかけです。

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使い方は簡単で切って貼るだけです。

私はうっかりしていましたがエッジを作ると剥がれやすくなるため、角は丸めて切る方が良いです。

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ほつれた生地をできるだけ元に戻して両面から接着しました。

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生地の雰囲気も合っており、カットしたサイズも絶妙でした。我ながら良くできたと思います。

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この後に接着力を高めるためにアイロンで熱を加えてみましたが変化しませんでした。

貼り合わせるだけで良いタイプは接着力を高めることはできないようです。

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愛用しているアイロンはドイツDBK社のアイロンです。

外見はとても良い、でもスチームを使うための水穴はジョウゴがなければ入れられないし蓋も無いのでうっかり縦に使おうとすると熱いお湯がこぼれてきます。

ステンレスの綺麗なボディも触ったら火傷します。

スチームは霧吹きを使えば問題解決、アイロンを使用するときは集中して何かと並行して作業をしなければ触れる様な問題もありません。

国産の様なサービス精神はありませんが、機能が重要ならばストレスでそのうち使わなくなりますので何も気にならないということは自分には合っているのだと思います。

 

熱圧着できないとなるとなんとなく心配なのでそのうち縫おうかと思います。 

リペアをショップに頼むにしても破れた状態で持っていくのとミシンをかけるだけでは値段が全く違うはずです。

通常ワンステッチ1000円程度かと思いますのでここまで仕上げて使っていて縁が剥がれる等の問題があればリペアを頼んでも良いと思っています。生地自体はハードな使用でも問題なさそうです。

とりあえずお気に入りのザックが復活しました。