テロワールを求めて

趣味(靴、旅、道具、バイク等)を通して自問自答し理想の自分を導き出すまでの道すがら。

ARC'TERYX Remige SS (アークテリクス レミージ ショートスリーブ シャツ)

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しばらく見ていないうちにアークテリクスのシャツには随分とバリエーションが増えていました。

アークテリクスといえば素材それぞれに名称が付いているほど素材開発に積極的で、それぞれのシャツに違う生地が使われています。

ここまで種類があるとどの様な違いがあるのか気になってしまいます。

まずは色違いで二着購入したレミージ ショートスリーブです。

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 ARC'TERYX Remige SS 

数多くあるアークテリクスのシャツの中でもレミージの特徴は天然素材風の素材感です。

艶消しでわずかに起毛感があり天然素材の様な風合いに見せた生地でしっとりとした着心地の良さがあります。

少しだけ厚手で生地自体も耐久性がかなり高いのではと思います。

またウレタン混紡と感じるほどの伸縮性の高さも特徴です。

レミージには二種類のモデルがあります。

胸のロゴがワードかマークかの違いです。

ロゴが違うだけなくパターンも微妙に異なっています。

  • ARC'TERYX Remige SS
  • ARC'TERYX Remige Word SS

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https://arcteryx.com/jp/jp/shop/mens/remige-shirt-ss

なぜレミージを購入したのか

最近はスポーツメーカーもアウトドアメーカーも化繊でありながら天然素材の質感を持つシャツがトレンドの様です。

個人的にはこのブームの先駆けはアークテリクスのコーマックだったと思います。

コーマックは発売直後に全カラー購入した程です。

機能優先のことだと思うのですがこの風合いは街着、特に夏場に最適です。

夏場以外ではウールのシャツも選択肢にあると思います。

初期コーマックはパターンがスポーティすぎた点が惜しい部分で、一番気に入った一つを残して手放してしまいました。

もう少しシンプルなパターンであれば完璧だと思っていたのですが最新モデルが正にこれで、コーマックも一枚買い足してしまいました。

レミージはコーマックの様な天然の風合いとスポーティさを減らしたシンプルさと伸縮性、どうせなら比較したいと思っていました。

以前からレミージ フーディと言う長袖フード付きモデルが話題で注目していたということもあります。

個人的には長袖に関してはウールのみ、ランニング用に化繊、と考えていたので対象外でしたが、半袖ならばまずレミージを試したいと考えていました。

素材感

天然素材の様に見える風合いは街着に最適です。

あくまで見え方だけで、アークテリクスの特徴でもある高機能な化繊の性能や着心地は健在です。

真夏に最適なシャツです。

伸縮性は非常に高いのですが、ランニング時には肌離れが少し悪いのが気になりました。

少し厚手でかなり高密度に感じるので耐久性は高そうですが、そのせいか放熱性に劣る様な気がします。

色が変わるほど汗を吸い上げてもすぐに乾いていくのが見て分かるほどで速乾性は高いです。

個人的にはメッシュの様なペラペラのシャツは汗が吸い上げきれなくなるとベチャベチャとしてしまうのでレミージの厚みは好印象です。

汗がベチャベチャになると風が吹いたり気温が下がってきた時に体温の奪われ方が早い気がしますのであまり好みではありません。

ランニングであれば暑さのピークを過ぎて気温が下がっていく時間帯が良いと感じましたが、ウールよりも熱のこもりは気になります。

ウールより優れているのはしっとりとした肌触りの良さです。

ランニング専用モデルに比べれば軽量性と放熱性が多少劣るのは仕方のないことだと思います。

用途としては街着、登山、旅行に使おうと思います。 

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シルエット

アークテリクスは細身のモデルが多いですがレミージはそれらより太めです。

着丈も長めなので首がきつくなければワンサイズ下でも良いかもしれません。

肩と袖の切り替えが通常のシャツと同じなのでスポーティすぎません。

脇下には縫い目がなく、腕を上げた状態でも生地が突っ張らない様に切り替えられています。

RemigeとRemige Wardの比較

グレーがレミージ、ネイビーがレミージ ワードです。

レミージは僅かにVネックですが、首回りが小さいVネックでV時に縫い合わせている縫製部分の着心地が気になりました。 

背面にも切り替えがあったりと多少テクニカルな要素をアクセントにしています。

レミージ ワードはシンプルなデザインです。

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レミージは横が別生地になっていて前後と左右の四面の生地が立体的に縫製されています。

ヴィンテージスウェットにも用いられた方法です。

胴体が少し太めなので私には効果は感じられません。

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脇下から袖先がさらに切り替えられており、裾から袖先まで一枚生地ではありません。

袖の立体感、動きやすさを追求したのか、何か理由があるのだと思います。

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背面に切り替えがあります。

着心地の差は感じられませんでした。

切り替えパターンが少しだけスポーティな印象を与えるので、ナイロンパンツやスウェットとはこちらの方が相性が良いのかもしれません。

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レミージ ワードは一般的な半袖シャツの様なパターンです。

シンプルで生地や縫製の上質さがわかりやすいです。

 

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見えない脇下部分がガゼットになって切り替えられています。

こちらもヴィンテージのスウェットに見られる手法なので、生地以外はとてもシンプルで古典的であることがわかります。

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レミージとコーマックの生地の比較

レミージはしっとりとした肌触りと高い伸縮性があります。

コーマックは伸縮性はほとんどありません。和紙の様な微妙に縮れた風合いで生地にハリがありキシキシとした感触です。

比較すると艶消しで若干起毛がかった様な艶消しの雰囲気は同じですが、レミージはコンクリの様なデコボコ感、コーマックはスラブ感があります。

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まとめ

コットンTシャツの代わりとして大変オススメできます。

特にレミージ ワードはシンプルなデザインで汎用性が高いです。

どの色も発色が落ち着いていて色々な服装に馴染みます。

より自然な風合いを重視するなら濃い色の方がオススメです。

街着と運動の両方に使えて高性能、一枚を使い倒したいミニマリストな方ならアークテリクスの中でも一番にオススメできます。

機能性を最重視し耐久性を犠牲にするならばモータス、耐久性が高く運動量が多ければコーマック、さらなる耐久性とリラックスできる肌触りや重ね着での着心地の良さまで含めて汎用性が欲しければレミージ、が向いている気がします。

私もライトグレー(Cryptochrome)とネイビー(Cobalt Moon)を持っていますが廃盤になったブラウン(Agra)とブルー(Shimizu)も欲しくてたまりません。