ブレード21に続き、アークテリクス リーフ アサルトパック30です。
旧モデルはKHARD 30(カード 30)です。若干の違いでどちらも甲乙付け難いのですが少しだけ使いやすくなったのでアサルトパックに買い換えました。
最新アサルトパック、旧モデル カードとの僅かな違いも紹介します。
カード30を手に入れるのは随分苦労しました。
まず売っている場所を見つけるのが大変でした。
ようやく見つけても軍用法務省モデルのLEAFを日本へ送ってくれるショップはなかなかありませんでした。
なんとか欧州のミリタリーショップから購入できましたが、そこも日本は発送先の選択に存在せずメールで問い合わせて購入しました。
異常とも言える円高だったので、どんなに大変でも海外通販で購入しようと決意していたおかげで諦めずLEAFを安く購入することができました。
ARC’TERYX LEAF ASSAULT PACK 30 アークテリクス アサルトパック 30
アサルトパックは30L、45L、60Lとサイズがあります。
ブレードは左右にパッドが入っておらずマチをアコーディオン状に折りたたむ収納部がありますが、カードは左右が一枚パッドで覆われており、中身が入っていても入っていなくても厚みを完全に維持し形状は全く変化しません。
厚みが満載時と同じということは無駄にかさばるはずですが、何故か私には使いやすかった様です。
タオルと簡易食料と水分は旅行時には常に携帯しているのですが重みや内容物によってバックパックの形状が変化しないと実に歩きやすいのです。
とても自然な背負い心地で海外旅行では特に重宝しました。
旅行中は1日15キロ歩くことは珍しくありませんでしたが、石畳の欧州でも背中の疲れは感じませんでしたし、見知らぬ地での万全の準備にちょうど良い容量で収納面で困ることはありませんでした。
左右に上下2本ずつベルトは付いていますがサイドに内蔵されているパッドがしっかりしているためほとんど厚みを抑えることには使えません。
これは荷物を挟んだりむしろ中身の膨らみを押さえるために使っています。
45と迷いましたが、30なら登山に使えるが45なら登山専用のバックパックの方が使い勝手が良いだろうという言うことで30を選びました。
今でも45に興味はありますが、30は日常にも旅行にも予想通り使い勝手が良く初めに選ぶなら30で正解でした。
横は細い造りですがその分高さや厚みはあるので用途の合わせて吟味しなければデメリットも大きいです。
使用者の身長次第では45も有りかと思います。
ブレードはレンジャーグリーン、アサルトパックはコヨーテ?(クロコダイル?)で若干色味が違います。
アサルトパック(カード)はブラック、ウルフ(グレー)、コヨーテ(サンドベージュ)、迷彩がありましたが当時はLEAF全体の傾向としてウルフが一番人気、コヨーテだけ残っているショップが多かったです。
カード購入時には他が売り切れで止む無く選択した色でしたが、汎用性の高さと存在感が気に入って今ではコヨーテで大正解だと思っています。
アサルトパックも同じコヨーテを選択しました。
ポケットのデザイン
また一つ、アークテリクスの革命的なギミックが生まれました。
それがアサルトパックのメインポケットの開閉ジッパーです。
過去にアローやブレード、イマイチなセブリンも含めて一大旋風を巻き起こしたアークテリクスがまた独特の開閉ギミックを実用化しました。
ただ斬新なだけで無く使い勝手にも優れたアイディアは流石です。
左右の下から最上部までが立体的に曲線でジッパーで繋がっていて中身が完全に見える様に開閉できます。
完全に開かずとも用途に合わせて開き方を変えられることも斬新です。
これは全面に入ったパッドがあってこその使い勝手です。
その後、いくつものメーカーから模倣したモデルが出ることにもなったギミックです。
上下に開閉
横から縦に大きく開くので中身を出し入れしやすいです。
例えば雨が降ってきたり急激に冷えてきてジャケットを取り出したい時に便利です。
買い物をして荷物をしまう時はジッパーが必要に応じてさらに上面まで大きく開くので中身出さずにバッグ内を整理しながら収納することもできます。
上部を開閉
すぐに出すものを入れたり荷物を押し込むときには上部を開けます。
中綿ジャケットを押し込む時にはこの方法をよく使います。
ジッパーの質が非常に高く、蓋を持ってガバッと開いてもスムーズで壊れません。
画像の開き具合、上部のコンプレッションベルトの位置で蓋は自然に止まってくれるのですがこの配分も絶妙です。
少しだけ前面まで開いているところがポイントで、この位置だと蓋の開け閉めや荷物の出し入れがとてもしやすいのです。
全面を開閉
形状が固定されているので荷物を押し込むことが簡単です。
押し込んだ荷物を取り出す時には全面を開放すると出し入れが簡単です。
奥にしまったものを簡単に取り出せるのも便利です。
上部中央にはハイドレーションパックを吊るすためのフックが付いています。
チューブの出し口も上部に付いています。
カードでは裏蓋上部にもジッパーポケットがありましたがアサルトパックにはありません。
ここに、マチの無いポケットが一つあるととても便利なので残念な変更です。
鍵や貴重品を入れるのに便利でした。
アサルトパック独自のギミックとして内部は全面に黒いマジックテープが貼られています。
同じ様にマジックテープが付けられた小分けポケットを貼り付けることで拡張することができるシステムになっています。
https://soldiersystems.net/2013/02/11/shots-new-lbx-pouch-loadout-inserts-arcteryx-leaf-khard-pack/
小分けポケットのデザイン
上面と左右にジッパー付きの外ポケットがあります。
左右のポケットはマチはあまりありませんが高さがあり使い勝手が良いです。
アサルトパックはメインポケットが使いやすく中身が偏っても形状は固定されているため、中身が揺れない様に小分けポケットに荷物を分散すると言うことをあまりしません。
上面のポケット
小さいポケットは上面にしかありません。
マチは薄いのですが前面に回り込むほど奥が深くて大容量です。
財布やサングラスを入れるのには便利ですが、さらに小さい鍵や目薬を入れると奥に入りすぎてしまうため浅めのポケットがもう一つ欲しいです。
左右のポケット
左右のポケットはジッパーで縦に大きく開きます。
これはパッドの外側になりマチもあるのでペットボトルや水筒も入ります。
水筒だけでなくジャケットくらいなら入りますので冬であればダウンを入れておくと便利です。
旅行中はタオルや食料、裏にパッドが入っているためガイドブックやチケットも入れても便利でした。
無造作に入れても裏側のクッションパッドと表のベルトで抑えられるので膨らみすぎることもありません。
ここにもハイドレーションパックを入れることができてチューブを通す穴も開いています。
もし荒野を旅することがあれば左右にハイドレーションを入れることも考えられます。
ショルバーベルト
アークテリクスはショルダーベルトが秀逸です。
背面パッド同様にクッションは固いか何も入っていない程に薄いものが多いのですがなぜか肩が痛くなりません。
他社はストラップの端が鎖骨と擦れて痛みが出るものがいくつもありました。
20Lくらいだと気になりませんが30L以上になると各社個性が出てフィット感の良し悪しに違いがあり、大抵は悪い影響がでました。
カーブがテクニカルすぎないのも好印象です。それでいてフィット感が良いです。
私の体に合っているのかもしれませんが、チェストベルトやヒップベルトをしなくても動いた時にバックパックが揺れてもすぐに背中中央に戻り、体に追従してくる感触があります。
旧モデルのカード30ではショルダーベルトにクッションパッドが全く付いていませんでした。
アサルトパックは30にもカード45と同様のパッドが付けられています。
後付けした様にパッドが上部分だけ半端に付けられています。
ショルダーベルトの最下段までパッドが付けられていないのがミリタリーモデルのカスタムチックで気に入っています。
ベルトの下側は重量がかからないのでパッド不要と判断したのかもしれません。
ショルダーベルトの下部はバックル式で取り外しができます。
一般的には使用する機会が無いかと思いきや、これを使うとバックパックを背負ったままジャケットの袖を脱着できます。
レインコートや中綿ジャケットの脱着をするときに何回か便利に感じたことがあります。
ヒップベルトはしっかりとした立体的なパッドが付いています。
旧モデル カード30はベルトのみでした。
ベルトの太さが絶妙でカードでも機能的に不満は感じませんでしたが、カード45のパッドが羨ましいと思っていたのも事実です。
あえて差を付けず同じ仕様になったのは良いことだと思います。
不要であればパッドを外すこともできます。
カード30は外すことができませんでしたが、アサルトパックはヒップベルト自体を外すことができます。
アサルトパックはショルダーベルトだけでもしっかりと背中にフィットするので街では使う場合は不要と思われる場面も多いと思います。
パッドの付いていなかったカード30はヒップベルトが外れなくとも表に回してしまうことでコンパクトにまとめることができましたがベルトもバックルも太いので邪魔でした。
背面パッド
背面にはクッションすら入っていません。
ですがカーブが絶妙で重いものをいれると微妙にしなり背中にフィットします。
内部にはサーモプラスティックの背面板と縦に背面のカーブを意識してS字カーブがつけられたアルミステーが入っています。
ステーは使用者本人に合わせて調整することができます。
背面中央はピーチスキンの様な素材に切り替えられているのですが柔らかいわけではありません。
クッションは入っていませんが汗を吸わないため好印象です。
私にとってショルダーストラップと背面パッドはアサルトパックを選ぶ理由になるくらい良い印象を持ちました。
ファブリック
詳しいことはわかりませんが特殊な織り方をしておりLEAFモデル独自の超絶ファブリックです。
まとめた糸の本数、密度が段違いです。
実物を見ればなんとも言えない風合いがあり所有欲を満たしてくれます。
まとめ
グレゴリーのコーデュラナイロン デイパック、LEAFのブレード、そしてLEAFのアサルトパックが私にとっての汎用モデルです。
アサルトパックは海外旅行ではなんだかんだで毎回使用している程の使い勝手、耐久性の高さ、信頼性があります。
どうしても厚みがありますので街で使うだけなら邪魔ですが、バイクや旅にはおすすめできます。
車の旅行であっても形状が変わらないということは放り投げたり引っ張り出したりと便利です。
用途をよく想定し、アサルトパックが良いと思える場面では他に同じ様に使えるバックパックは無いと思います。