雨の日のレザーソールも憂鬱にならない 〜お手入れ〜
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朝から雨ならラバーソールを選ぶとは思いますが、夏特有の旧な夕立に当たってしまう日もあるかと思います。
アッパーはそのまま乾かすか水洗いで問題ありませんが、ふやけたレザーソールは砂利が食い込んで乾くとひどい状態になっていることと思います。
そんなソールを綺麗にする方法です。
もし水洗いの時であれば、メラミンスポンジが最適です。
ソールの土混じりの黒ずみも落ちてものすごく綺麗になります。
しかし最近はそれよりも良いものを手に入れました。
タピールのシュムッツブラシです。
同じ様なブラシはコロニル、レデッカーからも出ていますがココナッツファイバーを使っていることからシュムッツブラシを選びました。
天然素材のレザーソールには天然素材のブラシを選びたかったのです。
濡れているうちにブラッシングすると汚れも砂利も簡単に落ちてきます。
むしろ雨に降られる前よりも綺麗になったかもしれません。
ヒールも綺麗になりました。
ソールの摩耗による革の毛羽立ちも整って革が詰まった様な気がします。
これでも脱いですぐなので濡れた状態です。
その後はきちんと乾かし、ソールトニックを塗ってまたブラッシングをします。
アッパーもそうですがいかに普段から油分を補っているかが、濡れて乾いた後の状態の良し悪しに影響を与える様な気がします。
適当に色々なクリームを塗りたくった雨用の靴は、濡れて乾いた後もそれほど痛んでおらずクリームを塗ると回復の速さが他と違います。
濡れては水洗い、暇ならクリーム塗布を雑に繰り返すうちに、良い感じに色が抜けた透明感と磨くとすぐに光沢がでる革に育ちました。
適当と言ってもコロニルシュプリームや旧ディアマンテ、サフィールノワールのローションやクリームですのでどれも良質なものです。
ひび割れや深いシワはありません。
どうせ雨に濡れてすぐに水洗いをするのでワックスも使っていません。
90年代後期 JOHN LOBB GIONO BUFFALO
実物はもっと綺麗で、太陽の強い光を浴びると美しい艶と透明感が浮かび上がってきます。
私の靴は30~20年前のジョンロブが多くクリーム塗布の頻度も高い方だと思うのですが、巷で言われる「クリームの塗りすぎは良くない」とはどの様な影響なのか体験したことがありません。
むしろこの雨用の靴や強く綺麗に育った靴は他よりもクリーム塗布の頻度が高かったのではと思います。
こちらは今ではお気に入りになってしまい雨の日の一番手ではなくなりました。
同じ様に過保護クリーム成法によって80-90年代前期のウィリアムバッファローを今は育てています。
同じ靴は二つ持たない決まりで靴を集めていますがラスト違いのウィリアムですからこれは別モデル扱いということになります。
そうならないためにチャペルやナセビーで自己防衛していたのですが、やはりウィリアムの完成度や歴史からくる魅力には抗えないなと思う次第です。
話がだいぶ脱線してしまいました。