ユニクロ カシミア ニット は1万円の価値があるのか?
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私の周りだけでしょうか。
ユニクロのカシミア ニットが最近話題です。
昨年まではユニクロのウールニットが大変話題となりその値段以上の品質で信頼した購買者がカシミアにも手を伸ばしたのだろうというのは私自身の行動でもあります。
安いとは言え値段は一万円もするのにメーカーはユニクロで当初は静観していました。
衝撃的な安さとクオリティ、と言う宣伝記事のわりには辛辣な声もちらほら。
ちょうどこの冬はカシミアを物色していたことと年始のセールで7千円になっていたこともあり試しに購入してみました。
長い前置きと強い主観が込められているのは期待の裏返しです。
カシミアと私
ここで言うカシミアとはカシミア100%のみです。
マフラー、ジャケット、コート、と少しずつ手持ちのカシミアが増えジワジワと魅力を感じてきた昨今です。
初めてカシミアを身につけたのはマフラーでした。
中高生の頃、どんなに良いウールを与えられても肌がチクチクしてマフラーが使えなかったのですが、いつかのセール時にバーバリーのカシミアを巻いてみたら少しチクチクするが我慢できる程度であったことからカシミアという存在を知りました。
大人になって自分で選ぶ様になってからもカシミアのみを使っていましたが、ふと手にしたジョンスメドレーのメリノウールであれば平気であったことからウールでもさらに高品質なものがあるのだと知りました。
それまで動物の毛はチクチクするかどうかの基準であったのが少し踏み込んで、風合いの差としてカシミアとウールを見る様になりました。
今ではカシミアのファンです。まだ手元には無いカシミアニットをいつかは試したいと思い、何か無いかとここ数年物色していたのでした。
ユニクロと私
私がユニクロを知った頃はユニクロとスポクロと言うレーベルが別れていた頃で20年程は前でしょうか。
ただでさえ安いのにセールになるともの凄く安くフリースとネルシャツ、パーカーくらいは購入しましたがどれもイマイチですぐにタンスの肥やしになってしまいました。
今思うと綿素材が最悪で生地が物凄く硬い、風合いが悪い、縫製もガッチリしすぎているせいか着心地が悪い。
パターンも悪く、袖付けはダメ、袖長や着丈は短いのに身幅は太い、と言うことでどうにもなりません。
チラシを見て店舗へ出向くこともありましたが、家族でユニクロを着用していた者は一人もいませんでした。
近年はお洒落な広告や評判の良さもあり、一昨年ふと再チャレンジしたのが話題のメリノウールニットでした。
それまではジョンスメドレーのニットを使っていましたが、それに比べてツヤ感は劣るが防寒製や耐久性は悪くなさそう。
パターンは全然違い、袖やアームホールは多少ゆとりがあるが脱ぎ着はしやすい、それでいてシルエットも悪くありません。
二回目の冬を迎えた今、ヘビロテの一角を担う様になりこれはなかなか良いとユニクロを見直したところでした。
今年は気になっていたカシミアが安くなっていたこともあり購入してみたのでした。
私から私への忠告
色々試さなければ気が済まない体質のなか理解したことは、
『高くて悪いものよりは安くて良いものはある、しかし安くて良いものでも高くてそれなりのものには勝てない。』
と言うことです。何をもってそれなりとするかは曖昧ですが、値段を考えると安い割に良いものはあるけれど絶対に高いものは超えられないと言うことです。
ユニクロがカシミアニットを1万円で売る!と話題にはなりましたが、カシミアにもピンキリと言うことです。
第一印象
通販で購入したため実物は見たこともありません。
在庫が無いカラーやサイズもあったのでこれは急げと迷いなく購入しました。
届いた実物を見た時にちょっと「んっ?」と思いました。
ふんわりとして厚みもありましたが、柔らかすぎやしないか、厚みの割にスカスカすぎやしないか、と言うことです。
思っていたのと違うという印象はありましたがカシミアニットを持っていない私は確証が持てません。
結果
着用三日目でこのざまです。
大きな毛玉がボロボロ、一部は糸が飛び出している状態です。
たった三日間の使用です。
原因は分かります。
斜めがけバッグを使用していたためです。
しかし、真冬の厚手のコートの上でニットに直接着用したことはありません。
カシミアがデリケートなのは分かっています。しかしカシミアのコートもジャケットもマフラーも何年も使っているし、全て洗濯機で洗ったことすらありますが特段問題は起こっていません。
結論
最初に手に取った時の違和感以上の悲しい結果になりました。
まさか三日で7千円がダメになるとは思わず期待が大きかっただけにショックです。
よくブランド品はタグが付くから高いだけ、と言う意見がありますがそれには反対です。
確かにブランド側のデザインや素材によってかなり高くはなりますが、同品質のものはやはりそれなりに高いです。
一流ブランドの工場は一流だからです。
そこからさらに高級な素材を指定したりデザイナー等、高いですがまあ妥当と思えるのです。
裏を返せばブランド名が無くとも一流を扱う工場は質も一流と言うことですから、工場自体がブランドとして直接販売をするファクトリーブランドが評価されているのも当然です。
私がブランドなのにと期待を裏切られたのは、ライセンスブランドというシステムのせいでした。
代理店が独自に作ったものにブランドのタグを付けていいと許可を得たものです。
程々に高いのに性能は普通、高価なブランドを手ごろに世間に広めているといえば聞こえは良いですが実際はどうなのでしょう。
ライセンス商品、ライセンスブランドは巷に溢れていますがきちんと見極めるように意識しています。
私もファッション関係者ではありませんしバブル世代の様に高級なものをたくさん知っているわけではありません。
購入しないまでも色々実物を試したり、海外通販を利用したり、タグを見てどこそこのファクトリーブランドに辿り着いたりと、色々試行錯誤して品を集めています。
良いもの悪いものを見極められる審美眼を養い、いつかは良いものだけに囲まれた日々を過ごせたらと思います。